配列の長さ

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配列で確保されている要素の数を調べたい場合があります。要素の数は配列の長さとも呼ばれますが次の書式で取得することができます。

配列変数名.length

調べたい配列変数の後にドット(.)+lengthと記述することで配列の長さを取得できます。(なおlengthはフィールドではなく特別な構文です。フィールドについてはクラスの説明の時に行います)。

実際には次のように記述します。

int n[] = {18, 29, 36, 12};

System.out.println(n.length);

配列には4つの要素が確保されていますので画面には4と表示されます。

配列の長さは、配列と繰り返し処理を組み合わせて使用する場合によく使用されます。配列の全ての要素を順に処理したい時、要素の数を取得して繰り返しを行う回数を決めます。次の例を見てください。

int n[] = {18, 29, 36, 12};

for (int i = 0; i < n.length; i++){
  System.out.println(n[i]);
}

条件式の箇所で「配列変数.length」を使い繰り返し回数を決めています。配列の要素数が確定していれば数値を直接記述した方が効率がいいのですが、配列変数.lengthを使っておけば後で配列の要素の数が変更になった場合でも修正は必要ありません。また、数値が記述されているとなぜこの数値なのか後から分からなくなる可能性もありますが、数値の代わりに配列変数.lengthが記述されていれば配列の長さだけ処理したかっということがはっきりと分かります。

サンプル

では簡単な例で試しておきます。

JSample6_1.java

class JSample6_1{
  public static void main(String args[]){
    int n[] = {18, 29, 36, 12};

    for (int i = 0; i < n.length; i++){
      System.out.println(n[i]);
    }
  }
}

コンパイル後に実行すると次のように表示されます。

p6-1

( Written by Tatsuo Ikura )