インクリメント・デクリメント演算子
演算の中でも数値を1つだけ増加することと1つだけ減少させる処理は比較的多く使用されます。「+」演算子や「-」演算子を使って記述すると次のようになります。
int num = 7; num = num + 1;
変数「num」に代入されている値と1を加算し、その結果を改めて変数「num」に格納しています。1つだけ減らす場合も「-」演算子を使って同じように記述することができます。
このように1だけ増加する、又は1だけ減算するために用意された演算子がインクリメント演算子(++)とデクリメント演算子(--)です。
演算子 | 使用例 | 意味 |
---|---|---|
++ | a++ 又は ++a | aの値を1増加する |
-- | a-- 又は --a | aの値を1減らす |
例えば先ほどの例は次のように書き換えることができます。
int num = 7; num++;
同じように変数の値を1つだけ減らす場合には次のように記述することができます。
int num = 7; num--;
「++」演算子や「--」演算子は対象となる変数の値を変化させますので、演算結果を変数に代入する必要はありません。
なお「a++」と記述する代わりに「++a」と記述することもできますが、結果が異なる場合があります。詳しくは次のページの「前置と後置」で解説します。
サンプル
では簡単なサンプルで試してみます。
class JSample6_1{ public static void main(String args[]){ int num; num = 10; System.out.println(num); num++; System.out.println(num); num++; System.out.println(num); num--; System.out.println(num); } }
コンパイル後に実行すると次のように表示されます。
( Written by Tatsuo Ikura )