算術演算子

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算術演算子は数値を計算する場合に使用します。次のようなものが用意されています。

演算子使用例意味
+a + ba に b を加える
-a - ba から b を引く
*a * ba に b をかける
/a / ba を b で割る
%a % ba を b で割った余り

上記の算術演算子は演算の対象(これをオペランドとも言います)が2つあり、演算を行うと数値の結果を得ることができます。

例えば次のように使用します。

int num;

num = 10 + 4;   // num = 14
num = 9 - 2;    // num = 7
num = 3 * 8;    // num = 24
num = 7 / 3;    // num = 2
num = 7 % 3;    // num = 1

演算を行った結果、演算子を含む式が演算を行った結果となりますので、演算を行った結果を変数に代入して利用することが可能となります。

整数を整数で割った場合には商も剰余も整数となります。例えば7を3で割ると商が2で余りが1です。17を5で割れば商が3で余りが2となります。この時の商が「/」演算子の結果となり、余りが「%」演算子の結果となります。

浮動小数点数に対する演算

整数と整数に対する演算を行った場合は得られる結果も整数となりますが、演算子の対象の値がどちらか一つでも浮動小数点数の場合には演算の結果得られる値も浮動小数点数となります。

double d;

d = 10 / 8       // d = 1.0
d = 10.0 / 8;    // d = 1.25
d = 10 / 8.0;    // d = 1.25
d = 10.0 / 8.0;  // d = 1.25

「10 / 8」のように両方とも整数だった場合には結果も整数となります。この場合結果は「1」となりますがdouble型の変数に代入していますので出力すると「1.0」となります。そして「10.0 / 8」などどちらか一つでも浮動小数点数であった場合は得られる結果も浮動小数点数となります。この場合は「1.25」となります。

※実際には演算が行われる前に演算子の対象となる値のデータ型の変換が行われてから演算が行われます。異なるデータ型の演算を行ったりした場合に、結果がどのようなデータ型になるかについての詳細は「演算の時の型変換ルール」を参照して下さい。

サンプル

では簡単なサンプルで試してみます。

JSample1_1.java

class JSample1_1{
  public static void main(String args[]){
    System.out.println(10 + 4);
    System.out.println(9 - 2);
    System.out.println(3 * 8);
    System.out.println(7 / 3);
    System.out.println(7 % 3);

    double d;

    d = 10 / 8;
    System.out.println(d);
    d = 10.0 / 8.0;
    System.out.println(d);
  }
}

コンパイル後に実行すると次のように表示されます。

p1-1

( Written by Tatsuo Ikura )