文字
Javaでは文字と文字列は別のものとして扱っています。まずここでは文字について見ていきましょう。
文字は1つの文字のことであり「a」や「あ」などが文字となります。プログラムの中で値として使用される文字は文字リテラルという呼び方をすることもあります。
リテラル
リテラルという言葉は文字リテラルの他にも数値リテラルや文字列リテラルなどのように使われるのですが、「の値」と読み替えておけばほぼ間違いありません。つまり文字リテラルは文字の値のことです。
「リテラル」 とは 「の値」
プログラムの中では演算子や変数や制御文など色々なものを組み合わせて記述しますが、数値や文字など実際の値も記述されます。このような値のことをリテラルといいます。文字リテラルと書いてある場合は文字の値と読み替えておいて下さい。
文字の値を表現する
ではプログラムの中で文字の値を記述する場合はシングルクォーテーション(')で囲んで表現します。
'a' 'あ'
'a'や'あ'のように1つの文字をシングルクォーテーションで囲んだものが文字リテラルとなります。
文字は1文字なので次のように2つ以上の文字を('')で囲んだ場合はエラーとなります。
'ab' '文字'
サンプル
では簡単なサンプルで試してみます。
class JSample1_1{ public static void main(String args[]){ System.out.println('a'); System.out.println('あ'); } }
コンパイル後に実行すると次のように表示されます。
文字の「a」や「あ」が出力されました。
では今度は2つの文字をシングルクォーテーションで囲んだ場合を確認しておきます。
class JSample1_2{ public static void main(String args[]){ System.out.println('ab'); } }
コンパイルを行うと次のようなエラーが表示されます。
文字は今回のサンプルのように1文字だけ画面に出力したい場合や、入力された文字列から1文字ずつ取り出し、特定の文字と比較するような場合などに使われます。
( Written by Tatsuo Ikura )