繰り返し処理の使い方
まずは繰り返し処理がどういった時に使われるのかを簡単に確認してみます。
例えば1から10までの数を順に足した結果を求めるプログラムを作成してみます。
int sum = 0; sum += 1; sum += 2; sum += 3; sum += 4; sum += 5; sum += 6; sum += 7; sum += 8; sum += 9; sum += 10; System.out.println("合計は" + sum + "です");
このように1つ1つ処理を記述していくことも可能ですが、1から10ではなく1から1000までの数を加算した結果を求めることになると一つ一つ足していくのは現実的ではありません(もちろん公式などを使って計算することも可能ですがここではそれは考えていません)。
同じ処理を何度も繰り返す場合や条件を少しずつ変えて指定の回数だけ同じような処理を繰り返す場合にはfor文やwhile文を使うことで簡潔にプログラムを記述することができます。詳細な使い方は次のページ以降で解説しますが、先ほど例をfor文を使った書き直すと次のようになります。
int sum = 0; for (int i = 1; i <= 10; i++){ sum += i; } System.out.println("合計は" + sum + "です");
1つ1つ記述したいた加算の部分をfor文を使って記述しています。これを1から1000まで加算するプログラムに変更するには次のように1箇所だけ変更するだけです。
int sum = 0; for (int i = 1; i <= 1000; i++){ sum += i; } System.out.println("合計は" + sum + "です");
繰り返し処理を適切に使うことでプログラムを非常に簡潔に記述できる場合があることがお分かり頂けたかと思います。では次のページから順に繰り返し処理の使い方を確認していきます。
サンプル
では先ほど掲載した例を実際に試しておきます。
class JSample1_1{ public static void main(String args[]){ int sum = 0; for (int i = 1; i <= 1000; i++){ sum += i; } System.out.println("合計は" + sum + "です"); } }
コンパイル後に実行すると次のように表示されます。
( Written by Tatsuo Ikura )