- Home ›
 - Android入門 ›
 - アクティビティ(Activity)を使った画面作成とレイアウト ›
 - HERE
 
コールバックメソッドがどのタイミングで呼ばれるのかのテスト
前のページにてアクティビティのライフサイクルについて解説しました。その中でアクティビティが色々な状態に変わるたびにonCreateなどのコールバックメソッドが呼ばれるという説明をしましたが、このページでは簡単なサンプルを使って実際にどのような操作をすると、どのメソッドが呼び出されるのかを実験してみます。
Eclipseで新しいプロジェクトを作成すると、デフォルトで次のようなソースコードが作成されます。
package jp.javadrive.hello;
import android.app.Activity;
import android.os.Bundle;
public class HelloActivity extends Activity {
    /** Called when the activity is first created. */
    @Override
    public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
        super.onCreate(savedInstanceState);
        setContentView(R.layout.main);
    }
}
			onCreateメソッドだけオーバーライドされていますが、残りの6つのメソッドも同じようにオーバーライドします。修正後のソースは次のようになります。
package jp.javadrive.sample1;
import android.app.Activity;
import android.os.Bundle;
import android.util.Log;
public class Sample1Activity extends Activity {
    /** Called when the activity is first created. */
    @Override
    public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
        super.onCreate(savedInstanceState);
        Log.v("LifeCycle", "onCreate");
        setContentView(R.layout.main);
    }
    @Override
    public void onStart(){
        super.onStart();
        Log.v("LifeCycle", "onStart");
    }
    @Override
    public void onResume(){
        super.onResume();
        Log.v("LifeCycle", "onResume");
    }
    @Override
    public void onPause(){
        super.onPause();
        Log.v("LifeCycle", "onPause");
    }
    @Override
    public void onRestart(){
        super.onRestart();
        Log.v("LifeCycle", "onRestart");
    }
    @Override
    public void onStop(){
        super.onStop();
        Log.v("LifeCycle", "onStop");
    }
    @Override
    public void onDestroy(){
        super.onDestroy();
        Log.v("LifeCycle", "onDestroy");
    }
}
			各メソッドが呼び出されるとLogクラスを使ってログを書き出すようにしています。(onCreateメソッドにもログ出力用のコードが追加されていますのでご注意下さい)。出力されたログはEclipseのLogCatビューに表示されます。
			
			
LogCatビューが表示されていなかった場合は、「ウィンドウ」メニューの中の「ビューの表示」メニューをクリックし、さらに「LogCat」メニューをクリックして下さい。
			
			
では実行します。
では先程ソースコードを修正したプロジェクトを実行します。まずホーム画面から開始します。
			
			
表示されたアイコンをクリックしてアプリを起動します。
			
			
この時、LogCatビューを見ると次のようにログが出力されています。
			
			
onCreateメソッド、onStartメソッド、onResumeメソッドの順でコールバックメソッドが呼び出されています。これはアクティビティのライフサイクルのページでご説明した下記の部分に該当します。
			
			
では別のアクティビティを開始してみます。エミュレーター上の電話のアイコンをクリックします。
			
			
この時、LogCatビューを見ると次のようにログが出力されています。
			
			
onPauseメソッドが呼び出されています。
そしてエミュレーター上では新しいアクティビティが表示され、元のアクティビティは隠れて見えなくなりました。
			
			
この時、LogCatビューを見ると次のようにログが出力されています。
			
			
onStopメソッドが呼び出されています。これはアクティビティのライフサイクルのページでご説明した下記の部分に該当します。
			
			
次にエミュレーター上のBackアイコンをクリックして元のアクティビティを再び表示させてみます。
			
			
この時、LogCatビューを見ると次のようにログが出力されています。
			
			
onRestartメソッド、onStartメソッド、onResumeメソッドが順に呼び出されています。これはアクティビティのライフサイクルのページでご説明した下記の部分に該当します。
			
			
ではもう一度エミュレーター上のBackアイコンをクリックして最初のホーム画面を表示させます。
			
			
この時、LogCatビューを見ると次のようにログが出力されています。
			
			
onPauseメソッド、onStopメソッド、onDestroyメソッドが順に呼び出されています。これはアクティビティのライフサイクルのページでご説明した下記の部分に該当します。
			
			
このようにアクティビティのライフサイクルのところで解説したそのままの形でコールバックメソッドが呼び出されていることが確認できました。実際にはメモリが必要になった場合などに今回説明した挙動とは異なる動きをする場合もありますが、基本的には今回ご説明した通りのタイミングでコールバックメソッドが呼び出されますので、必要な処理を行いたいメソッドをオーバーライドして処理を記述するようにして下さい。
( Written by Tatsuo Ikura )
				
JavaDrive